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第三者コメント

本業を通じた多面的な価値創造の広がりに期待

伊香賀 俊治様

伊香賀 俊治 様
慶應義塾大学 理工学部
システムデザイン工学科 教授

『&EARTH REPORT 2016』は、ダイジェスト版の表紙に掲げられた「街づくりは価値づくり」という言葉の通り、三井不動産グループが社会・環境に関わるどのような価値創造を行っているかを、分かりやすく報告しています。

そうした中で私が特に注目したいのは「健康」というテーマ。最近のキーワードでいえば「スマートウェルネス」です。

例えばダイジェスト版で紹介されている、まちの健康研究所「あ・し・た」の活動。「柏の葉スマートシティ」の他の取り組みと同様、大学や企業、住民などの連携・協力による意欲的な実践がなされています。三井不動産グループのような民間企業がリーダーシップを取って「スマートウェルネスシティ」の推進に成功している例は少なく、他のスマートウェルネスシティのモデルにもなりうるものです。

住宅に関しては、健康や環境、安全・安心など多くの価値を実現する「スマートウェルネス住宅」の取り組みが、詳細版で記載されています。少子高齢化が進み、社会保障費の増大が深刻化する中、長く健康で暮らせる住まいの提供は非常に意義深いもので、さらなる充実が期待されます。

近年、従業員の心身の健康が企業にとって大きな課題となっていますが、オフィスビルや商業施設を提供する三井不動産グループには、「働く場」のスマートウェルネスについても取り組みを進め、積極的に情報発信していただきたいと思います。

また、北海道のグループ保有林で「終わらない森を創る」サイクルが年々充実してきていることも、今回のレポートから読み取れます。森を適切に維持管理し、その森から得られた木材を本業の街づくりに活用するというのは、まさにサステナブルな価値創造といえます。「ウッドデザイン賞」を受賞した「ららぽーと海老名」の木育施設「WoodCube」や、商業施設のイベント「&EARTH DAY」など、グループ保有林の間伐材を活用した取り組みは、子どもたちに木と触れ合う機会を提供する貴重な試みです。建物内装の木質化が健康や知的生産性を向上させることも実証されており、小さな頃から木に親しむことは、子どもたちの将来にとって大きな意味を持つと考えられます。

以上、「スマートウェルネス」を中心に見てきましたが、『&EARTH REPORT 2016』では他にも、商業施設の「衣料支援プロジェクト」や昨年度から本格化したベンチャー共創事業などが報告されています。これらの取り組みも、総合ディベロッパーとしてのリソースを有効活用した価値創造の営みです。もちろん、そうしたソフト面中心の取り組みだけでなく、オフィスビルの「トップレベル事業所」認定や、住宅の省CO2仕様の標準化といったハード面での着実な活動についても充実した記載がなされています。

『&EARTH REPORT 2016』は、三井不動産グループが「ハードとソフトの融合」を通じた価値創造を目指していることを、幅広いステークホルダーに伝えるものといえるでしょう。今後も本業を通じた社会・環境への取り組みにより、さまざまな課題の解決につながる「価値づくり」が広がっていくことに期待しています。

地域の人々に寄り添った価値づくりの先へ

山川 文子様

山川 文子 様
エナジーコンシャス 代表
消費生活アドバイザー

今年の『&EARTH REPORT 2016』のダイジェスト版は、「価値づくり」をテーマに三井不動産グループの取り組みがまとめられています。創業以来、三井不動産グループがさまざまな価値を創造し、時代をリードしてきたことが分かります。

わたしが育った京葉臨海地区は、引っ越し当時は集合住宅がポツンと建っているだけで周囲に何もありませんでした。その後、JR京葉線が開通し、住宅地域やオフィスビル群が開発され、街が創られていきました。高校卒業時だった東京ディズニーランドのオープンは、受験が終わった開放感とともに強く印象に残っており、以来通勤電車の中から、その人気ぶりを目にしてきました。「ららぽーとTOKYO-BAY」には、ショッピング、食事、映画など新しい遊び場所として何度も足を運びましたし、三井アウトレットパークでの買い物は暮らしの1コマです。振り返ってみると、三井不動産グループが「時代に先駆けた価値」を創り、人々の暮らしに寄り添って街をつくってきたことを改めて感じます。

先日、「柏の葉スマートシティ」を見学する機会を得ました。エリアの随所に緑があり、明るく開放的な空間の中に、住宅、オフィス、商業施設などがコンパクトに配置されていました。太陽光発電や蓄電池などの分散型エネルギーを街区間で融通する地域エネルギーネットワークの運用などのハード面とともに、ワーカーや居住者の省エネ・節電を促す仕組みの導入などのソフト面での取り組みが進められています。時代を先取りした明確なコンセプトのもとでの成果は、国内外のスマートシティのモデルとなっています。

「ららぽーと柏の葉」内にある「街のすこやかステーション」には、医療施設をはじめ、健康づくりの拠点「あ・し・た」や、フィットネスクラブ、カルチャーセンターなどが1カ所に集まり、利便性の高さがうかがえます。それとともに、子どもから高齢者まで、「元気に暮らせる未来」を街全体がサポートしてくれるという安心感を与えてくれます。

ベンチャー企業との共創を支援する「31VENTURES」事業が本格的にスタートしました。その1つ、「柏の葉スマートシティ」で見学した「KOIL」は、さまざまな個人や企業が交流できる空間になっており、そこに集う人たちの生き生きした立ち居振る舞いが印象に残ります。今後さらに事業が拡大し、「チャレンジの場」という価値を創っていくことでしょう。

三井不動産グループには、今後も、パイオニアとして新たな価値を創造しながら、国内外をリードされることを期待します。

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